高野店長のマスク燃やしてみた (マスクの曇り止めと油膜落とし)
こんにちは入社して4ヶ月が過ぎ、アズールにも少し慣れてきた山本り(りゅう)です。スタッフと話す機会も増え、どんな人なのかも徐々にわかってきました。もちろんこの人ちょっと苦手や・・・。と思う人も
そうだ、そんな上司のマスクを燃やしてやろう。ダイビング中、マスクの中に水めっちゃはいったらいいねん。 ずっとマスククリアしてて欲しい。どんな海洋生物見るよりもおもしろいやん。そう思い、バレへんによう高野店長(まーくん)のマスク燃やしてみました。
数日後・・・ 海洋講習から帰ってきた高野店長は言いました。「ダイビング中、マスクめっちゃクリアに見えてんけど・・・誰かなんかしてくれたん?」 僕の心の声(なんでや、水入りまくって目真っ赤で帰ってくるはずやのに!)
小芝居を挟みましたが今回僕はお伝えしたいことは
「マスクの油膜落としについて」
新しく買ったマスクには油膜(シリコンコーティング)というものがレンズやスカートの部分についています。この油膜を落とさないとずっーと曇る原因となります。新品マスクは必ず。既にダイバーの方は曇った経験もあるはず、曇りに悩まされてマスクに毎回曇り止めを塗っている"マスク曇りダイバーさん"に見てもらいたい内容です。まずは!僕のマスクの曇り止めを紹介します。 山本り(りゅう)のマスク曇り止め術
①まずはライターでレンズを炙る
②キイロビンという車用の油膜落としでレンズをゴシゴシ(すぐ洗い流す)
弾くのは油膜がついている証拠!弾かなくなるまで指の腹でコシコシ
③研磨剤の入った歯磨き粉でスカートも含めてゴシゴシ 一晩放置します(マスクの一夜干し)
※油膜とはなんぞ?
ガラスに付着した油分と水分が混じり合ったもので主な成分はシリコンです。車のフロントガラスも同じことが言えるので車用のキイロビンを使用していいます。油膜が残っている状態は気泡ができたり、弾いていたりするのでとてもわかりやすい!ホームセンター(コーナン)やオートバックスで買うことができます
ライターで炙ることでレンズの油膜が溶け、気化され、黒い煤がのこります。海外のダイバーがやっているのをみて、真似したので自己責任でお願いします。あとテンパードガラスであることを確認してください!度付きの場合はダメです。
歯磨き粉はなんでもいいです。マスクの油膜落としはこれで完了! ちなみにマスクをゴシゴシしてレンズに傷が付かないか心配な方へ。ダイビング用マスクのレンズにはtempered glass(強化ガラス)が使われており、その強さは一般的なガラスと比べると3~15倍。小指でデコピンするのと、中指でデコピンするぐらいの差があるとのこと。yamapedia参照 マスクにTEMPEREDって書いてると思うので機会があれば見てくださいね。
tempered glassとは 安全ガラスの一種。高温(約600℃)に熱したガラスに空気を吹き付けて急冷し、強度を高めながらゆがみを与えて表層部を形成する製法でつくられる。一般ガラスの3~15倍の強度をもち、衝撃に強く、破損しても破片が鈍角になる性質があり人体への危害性も小さい。JISでは「板ガラスを熱処理してガラス表面に強い圧縮応力層をつくり」と記され、外力のフロントウインドウ以外の窓ガラスに主として使用される。フロート強化ガラス、型板強化ガラス、熱線反射強化ガラスなどがある。一部分が割れても、一瞬のうちに全体が粒状に白く砕けて視界をさえぎるという短所をもつ。フロントウインドウ用は、現在は安全性がいっそう高く、破損時の視界も確保しやすい合わせガラスが主流になり、強化ガラスはサイドウインドウおよびリヤウインドウなどに使われている。
以上が山本り(りゅう)マスクの曇り止めについてでしたが一般的なやり方は歯磨き粉だけやったり、洗剤でコシコシする方法だと思います。注意なのはマスクのスカートにはゴムとシリコンの2パターンがあります。シリコンスカートに直接ライターで火を"あてすぎる"とトケマス。なのでシリコンマスクをお使いのダイバーの方はこの方法を実践するならスカートにあたらないように自己責任でお願いします。
新品マスクの油膜落としが完了したらダイビングごとに曇り止めをぬる必要はあるのか?
答えはあると思います!!!ただし、自然にやさしいやり方で。ダイバーなら曇り止めは持っていますよね、もちろん僕はお客様が忘れたときのために常備していますが、できれば環境に優しく生活分解され海に有毒な要素がないこと。アズールで販売しているGullの曇り止めは売上の3%が環境保護に使われるという取組みをしています。他にも自然に優しいものはたくさんあると思います。海をフィールドにしているダイビング、ダイバーだからこそ海の保護について考えなければいかんと思います。マスクの曇り止め容器もプラスチックでシングルユースではなく、空容器3つで1つプレゼントとか、詰め替え用があればいいですよね。
とはいえ、新品購入時にマスクの油膜落としをしっかりできていればほとんど塗る必要ないと思います。唾をぺぺっとします。僕は上級ライセンスを取得するまでは洗剤でゴシゴシしていたんですけど、上級ライセンスを海外のインターンで取得したときに、みんな唾でマスクをゴシゴシします。「なんで唾でするん?」と聞くと「bad for eirth(地球に悪いやん)」と言われ、「なるほどなぁ」と思い環境に対する意識の差も感じました。みんな汚いっていう感覚はなくて、同じインターン生の欧州の女性ダイバーは当たり前かのよう堂々とペッペッ!と唾をかけて普通にかっこよかったんです。「give to me(俺にもくれへん?)」って言いそうになり嫌われる寸前でした。ダイビング中にマスクが曇ってしまった場合はマスククリアをすれば解消されます。ただし初めの油膜落としがしっかりできていないと頻繁に起こります。
おすすめのダイビングマスクを一部紹介
こちらmade in JAPANのGull(ガル)のマスクになります。ガルのマスクのレンズは東海光学株式会社という眼鏡や遮光、光の専門分野で国内の眼鏡レンズシェア16%を誇る会社の技術提供もあります。マスクやウェットスーツ、フィンなどのゴム製品は日本製に限ります。そして各種マスク用に曇り止めフィルムが販売されているので曇り止めの選択肢が広がります。
今回のマスクの油膜落としと曇り止めの記事は参考になりましたでしょうか?今回の油膜落とし&曇り止めの方法を動画でもUPしたいと思っていますので公開までしばらくお待ちください♪