ダイビング時の適正ウエイトを知ろう!
ダイビングをする時の必須アイテムのひとつが「ウエイト」
ウェットスーツ・ドライスーツの時期でウエイトの数が異なるのはもちろん、ダイビングの慣れ具合や、使用するタンクによっても変わってきます!
適正ウエイトを知って、より安全に、楽~~にダイビングできるようになりましょう!
こんにちは、ウエイト減らし魔のオオバです(=゚ω゚)ノ
スーツによるウェイトの違い
ウェットスーツの時
水着の上から着用し、海に入ると全身濡れるウェットスーツの時は、5㎜の長袖ワンピースで、1キロ~4キロを身につける方が多いですね☆
※体格による個人差はあります!
スーツの中に追加でフードベストを着用時→基本ウエイトから+1キロ追加したりもします。
またウェットスーツの生地の厚さや、半そでワンピース+長そでボレロを着用する場合などでも、ウエイト数は+1~2キロ前後するので、普段よく着用するウェットスーツの適正ウエイトを定めるところから始めましょー!
ドライスーツの時
頭と手のひら以外は水に濡れず、スーツの下には服を着用している防水のドライスーツは、全身に空気をまとっていることになるので、ウェットスーツの時よりもウエイトの数は増え、4キロ~多い人で8キロを身につける方が多いです。
インナーによる違い
ドライスーツのウエイトは、スーツの中に着る服によっても変わるんですよー!
インナーが薄手の時期(和歌山なら4月下旬~6月)は、インナーが薄手になるので、ドライスーツで身につけるウエイトも少なくて済みます!
インナーが特に多くなる時期(和歌山なら1月~3月)は、1~2キロ増やしましょう!
水温も低く、スーツの中が厚着になるため、スーツ内の空気が増える=浮力増!→ウエイトも増やさないと、潜降するのに苦戦、てか沈めないってゆう悲劇が起こります。
そんなワケでドライシーズン中はログブックに中に着たインナーは自分でわかるように書いておくのがおススメ٩( ''ω'' )و
着用するインナーによって適正ウエイトは変わってくるので、ウエイトをあまり把握できていないうちは特に、毎回インナーをログに記入しておくと、かなぁーーーり役立ちます!
適正ウェイトの見極め方
いざ、海に入って今から潜降するぞ!という時に、BCDを排気しはじめた途端に沈み始めるのは、ウエイトつけすぎ!=オーバーウエイトです。
潜降するときにBCDの空気を全部抜く→しっかり息を吐く→ようやく体が沈み始める
の状態で、今身につけているウエイトが適正であるとわかります。
息を吐いてないけど、体沈むで~、って場合はまだウエイトが多いです(´-ω-`)
初めての海でのダイビング1本目から適正ウエイトを把握することは難しいので、経験を積みながら徐々に減らしていって、1ダイブごとに適正ウエイトを見極めていきましょう☆
オーバーウエイトってなんでダメ?
ウエイトを多めに身につけたら、沈みやすいので楽に感じるかもしれませんが、実はコレ、キケン!
オーバーウエイトで潜ると、水中で中性浮力をとるためにBCDに入れる空気が必然と増え、浮上する際にBCD内の空気のふくらみ具合が多くなるので、ダイビングのタブーである急浮上をしやすくなっちゃうんです( ゚Д゚)アカン!
またダイビングの緊急時、水面に浮上したいときも、重すぎるせいで浮上しにくい、といったこともあり得ます。
早い段階で適正ウエイトを把握するのは、安全に潜るためにも、とても重要なことです('◇')ゞ
使用するタンクで変わるウエイト
タンクって、素材が「スチール」「アルミ」と2種類存在し、またタンクの容量によってもタンク自体の重さが変わります。
どんな素材で、どんな重さのタンクを使用するか?によっても適正ウエイトは変わります!
タンク上部には重さを表す刻印「W (ウエイト) なんぼ」の記載があるので、チェックを忘れずに☆
↑のタンクは「W 11.0」=「このタンクの重さは11キロ」という意味
そしてアルミタンクを使用するときは、スチールタンク使用時よりも1~2キロ増やします。
なんでアルミタンクの方がウエイト増えるの?
スチール・アルミ共に同じ容量10ℓのタンクだったとしても、実は重さ自体はアルミタンクの方が重い!
スチールよりもか弱い素材のアルミは、スチールよりも大きくゴツくしないと、圧力に負けちゃうから、結果スチールよりもデカくて重いんです。
ほな本題:ただでさえスチールより重いくせに、アルミタンクの時はウエイトを増やさないといけないのは何故かというと・・・
デカいゴツイアルミタンクは水中で受ける浮力がスチールに比べ大きく、空気が減ってくるダイビング後半には重いくせに浮いてくるという厄介な習性があるのです。
窒素を体内に溜めにため込んだ後、最後に急浮上し易くなるってデンジャラス!
適正ウエイトってそんなに大事?
だーいーじー!
適正ウエイトを知っておくと、メリットしかない!
中でもいっちばんのメリットは、なんといっても軽い。
これに尽きます。ただでさえ総重量トンデモkgなダイビングは1キロでも2キロでも少ない方が、楽ちんですよ!!!
※ドライスーツの時、保温効果を得るべくスーツ内に空気を入れたいがために、ワザと重めに身につけることもあります。ちょっとだけね!
なんとなく、「前も4キロだったから・・」ではなく
今身につけてるのはホンマに適正か?と、沈み具合などを意識しながらダイビングすると、どんどんダイビングが楽&安全になります(=゚ω゚)ノ
番外編:気をつけろ!ウエイトを惑わすトンデモないタンクの存在
日本や海外問わず色んな所でダイビングするようになると、トンデモタンクにでくわすことがあります。
トンデモタンクに出くわすと、ウエイト何キロ付けたらえぇの!となります。
トンデモタンク特徴①
正体不明:もうスチールなのかアルミなのか?わからん!タンクの色からおかしく、素材から不明。
トンデモタンク特徴②
刻印無い:同じサイズで、刻印の明確なタンクが同じ場所にあればいいのですが。
置いてあるタンクすべて「正体不明」にくわえて「刻印無い」に出くわすと、タンクの正体や重さを暴くことは諦めましょう。わからんよ。
滅多に無いと思いますが、万が一(マジで万が一)、こんなトンデモタンクに出くわした場合のウエイトは、今までの経験がものを言います。
普段から、色んなパターンでの適正ウエイトを把握していると、こんな万が一でも役に立ちます。
上でも書きましたが、適正ウエイトをしっかり把握するのを意識してみるだけでダイビングの楽ちんさってホントに変わります!
インストラクターになるまで、ほとんど意識せずにテキトーにつけてきたウエイトでしたが「こんなに少なくて済むの!!」と知った時の感動と楽さは、知って欲しい!
まだ、あまり意識したこと無い方は是非、次回ダイビングからは「適正ウエイト」を意識してみてくださいね(*´ω`)
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