ダイビング豆知識!エンリッチド・エア・ナイトロックスについて
こんにちは!大阪ダイビングショップアズール心斎橋店のげんぺーです(^^)/
もう10月…早いですね🍁
みなさん、エンリッチド・エア・ナイトロックスって知ってますか😊
今日はエンリッチド・エア・ナイトロックスについてとダイブコンピューターの設定をご説明させていただきます✨
📌目次
・エンリッチド・エア・ナイトロックスとは?
・なんで使うの?
・メリットとデメリット
・ダイブコンピューターの設定
・エンリッチド・エア・ナイトロックスの講習
・まとめ
エンリッチド・エア・ナイトロックスとは?
ナイトロックス(Nitrox)とは、窒素(Nitrogen)と酸素(Oxygen)の混合気体のことです。
通常ダイビングでつかうタンクに入っている「空気」には21%の酸素 と79%の窒素が含まれますが、空気より酸素濃度を高めたり低めたりした混合気体をナイトロックス(Nitrox)と呼びま す。
スポーツダイビングでは酸素濃度を高めたものを「Enriched Air Nitrox(酸素濃度の高い空気)」と言い、一般的に 「ナイトロックス(Nitrox)」「エンリッチド・エア(EANx)」と省略した名称が付けられています。
エンリッチドエアは酸素が21%よりも多い混合気体を指します👍
なんで使うの?
普通のダイビングでは、普段の空気を圧縮されたシリンダーを使って呼吸をしています。
陸上で呼吸をする際は、1気圧のところで呼吸をしています🎵
ダイバーはご存知の通り、水中では、水圧というものがあって、潜水深度が深いほどシリンダーの中の窒素が身体に溶け込みやすくなってしまいます😱
溶け込んだ窒素は、ある程度の量なら深度を浅くしたり、浮上後に時間が経てば抜けます🎉
でも、体内の窒素が飽和状態になると「減圧症」にかかるリスクが高くなります😭
このリスクを軽減するのに考えたのが「酸素の量を増やして、窒素を減らせばよくない!?」
っていう結論に至りました👍
普通は窒素80%:酸素20%のところ…
酸素を30,32,34,36%(32%が一般的)に増やしました😊
酸素濃度が高いと、水深が深くなれば酸素中毒にかかる可能性があがるので、ダイバーが潜る深度は浅くなります😭
「じゃあ、普通のでいいじゃん?」
実は、32%だったら、最大水深30m+はいけるので、普通のレジャーダイビングは問題なくダイビングができます!👏
メリットとデメリット
さっき、普段のシリンダーは窒素が溜まって減圧症になりやすくて
ナイトロックスは酸素中毒になりやすいよ👍
ってご紹介しました✨他にもメリット・デメリットはありますのでご紹介させていただきますね🙆
メリット
減圧症予防になる
普段使っているシリンダーと、同じ条件下でダイビングをした場合、体内に残留する窒素量を少なくできるので、減圧症のリスクは低くなります😊
オススメの人
一日に複数本数を潜る人、ダイビング後すぐに気圧の変化が激しい移動をする人(車での山越)
窒素がたまりやすい人
しかし、無限減圧時間ギリギリで長く深くダイビングをすると意味がなくなるので気を付けましょうね💕
無理のない潜水計画の範囲内で使用することで、安全性が高まります!
疲れにくい
個人差があるみたいですが、ダイビングで疲れにくいっておっしゃる方が多いですね👍
あと、カメラ越しに小さい生物を見ても、ぼやけて見えないそうです😄
老眼や、疲れ目の人は試してみる価値ありですね☺
無減圧潜水時間が延びる
無減圧潜水時間とは「減圧を不要とする潜水時間」を指します!
通常のエアタンクに比べ窒素の割合が少ないので、水中に滞在できる時間が長くなります😎
※残圧が延びるというわけではないのでご注意を!!!
しかし、ぎりぎりまで長く潜ると潜水障害のリスクは高まるのでダイブコンピュータを確認し安全な範囲でのダイビングを心がけましょう😊
デメリット
値段が高め&予約が必要
酸素を多めにする為に、シリンダーに空気を入れるための機械が、限られた場所で設備にかかる費用が高額なので
ダイビングショップが手に入れるのに、輸送コストが高くなり、普通のシリンダーよりも値段が高めです(>_<)
無い場合もあるので、ダイビングショップに確認して予約しておきましょう👍
専用の器材が必要な場合もある
ダイビング器材のメーカーによって、説明書に‟エンリッチド・エア(またはナイトロックス)不可”って書いてる場合がありますので、使用する際は注意してください😍
ダイブコンピュータの設定が必要
通常のエアとは違うので、ダイブコンピュータをエンリッチドエアモードに変更する必要があります。
また、酸素の割合を事前に知っておく必要があるので確認も忘れないようにしておきましょう😊
ただ、通常のエア設定のままにしておいたとしても特に問題があるわけではなく、より安全な無限圧潜水時間になるのでそのままにしている人もいるようです👍
最大水深に注意が必要
32%で潜れる最大水深は33mです。これを超えると酸素中毒になる可能性が高まります!
酸素の割合が140%を超えると酸素中毒にかかりやすいとされています😭
通常のエア(酸素21%)
1気圧(0m):21%
2気圧(10m):42%
3気圧(20m):63%
4気圧(30m):84%
5気圧(40m):105%
6気圧(50m):126%
7気圧(60m):147%→酸素中毒のリスクあり💀
エンリッチドエア(酸素32%)
1気圧(0m):32%
2気圧(10m):64%
3気圧(20m):96%
4気圧(30m):128%
4.5気圧(35m):144%→酸素中毒のリスクあり💀
このようにエンリッチドエアを使用すると最大水深の注意が必要です!
マップやガイドに最大水深を聞き無理のない潜水計画を立てましょう😊
ダイブコンピューターの設定
酸素の割合が変われば、ダイブコンピューターの設定も変える必要があります!
どの程度の時間潜って平気で、どの程度の水深であれば問題ないか、しっかり管理しましょう😊
事前に使用する空気タンクの酸素割合を入力しておけば、その管理をやってくれます。
よく使われている、AQUALUNGのKalm Plusの設定方法です✨
1,右下の「PLAN」を押す
👉設定画面がでてきましたね!9の数字の所が点滅します。
2,左下の「ADJUST」を長押し!
すると見覚えのある「21%」という数字がでてきましたね💛
21%は、普通のシリンダーの酸素分圧です!
あとは右上・右下のボタンを使ってこの数値を上下させればOKです!
EANx32を使う場合は「32」EANx36を使う場合は「36」に設定します!
この設定をしていれば、安全に快適なダイビングをすることができます(^^)/
エンリッチド・エア・ナイトロックスの講習
学科講習は、ナイトロックスの概要と歴史、圧力と気体の関係、ナイトロックスダイビングと窒素の関係、酸素と人間生理学、ナイトロックスダイビング用器材、ナイトロックスの分析と製造、ダイブマーシャルによる管理などを学びます。
簡単に言えば、使用するエンリッチの酸素や窒素との関係や、最大水深、潜れる時間はもちろん、器材はどのような物を使うのかなどを学びます。
その後テストをしてから実際に海に潜ります。
講習することでエンリッチド・エア・ナイトロックスを使用するときのダイビングプランを立て、より安全にダイビングができるようになります。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました!
エンリッチド・エア・ナイトロックスは、
- ダイビング日数が多く、毎日3ダイブ潜る
- 減圧症のリスクがある方
例えば中高年以上、肥満傾向、また過去に減圧症になったことがある方 - 翌日の飛行機の時間が朝早め
の方におススメですので、一つでもあてはまるな…って思ったあなたは是非取得しましょう✨
もちろん、当店でもエンリッチSDCライセンスは取得できますので、いつでもご相談お待ちしております🤩
また、ダイビングをはじめたい・友達がダイビングに興味があるという方も大歓迎です!
このブログが少しでも参考になれば幸いです🌼
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